速読の理論とQ&A

 

ただ『見て』いるだけで、どうして速くなるの?

そう思われる方がほとんどかと思いますが、トレーニングではコンピュータ画面上に高速で流れる文字を繰り返し見る事で、まずは脳を高速の情報処理に慣れさせます。同時に、新しい読み方を身に付けるために、これまでのような一文字ずつではなく複数文字を同時に見ることにも慣れさせます。どちらも脳の可塑性(環境や状況に慣れる機能)を利用しているのです。逆に、トレーニングで文字を読もうとしていますと、これまでの読み方から頭が切り替えられずに、速読の読み方や速度が身につきません。 トレーニングによって速読の読み方が身に付きますと、単に速いだけではなく、目や脳にとってストレスが溜まらない状態で読めるようになります。無理をして読書速度を上げるわけではないのです。

 

画面を見るだけで本当に速くなるのですか?
A:はい。画面を見ているだけで速くなります。むしろ凝視したり無理に読もうとすると、トレーニングの効果が半減してしまいます。一番のポイントはリラックスすることです。他のことを考えてもいいですし、話しながらしても構いません。

 

誰でも速くなりますか?
A:はい。個人差はありますが、ほとんどの人が確実に2~5倍以上伸びます。10数倍以上に伸びる生徒もいます。

 

理解度は落ちませんか?
A:落ちません。速読トレーニングでは常に「理解度」を重視しているため、それに基づいたトレーニングとトレーニング成果を確認する三つの検定(読書速度認定・実戦速解力チェック・速解力検定)を実施しています。

 

パソコンで目が悪くなりませんか?
A:その逆で、むしろ良くなる可能性が高いです。トレーニングで目をよく動かすと目の周りの筋肉がほぐれ、視力が回復したり、眼精疲労が緩和されるからです。

 

資格試験や受験に有利ですか?
A:とても有利になります。近年の国語の傾向の一つとして、文章の長文化が挙げられます。読む時間が短縮できれば、解答や見直しに時間を使えるということも挙げられます。
参考までに、日本人の平均読書速度は1分間に400~600文字程度です。これは一般的な話す速度に相当します。一方、東大・京大・早大・慶大などに現役合格する受験生の読書速度は1分間1500文字前後にもなります。処理速度と学習能力は比例します。速度が2倍になれば、学習密度も2倍になるということです。